PICO 4でVRを初体験したので、率直な感想や使い勝手を書き残しておこうと思います。
これはなに
PICO 4は2022年10月に発売されたばかりのスタンドアロン型(PCや電源と繋がなくても単体で動く)VRゴーグルです。
薄型軽量な設計と高精細なディスプレイで、迫力あるVRコンテンツを快適に楽しめるのが特徴。PCVR可。
価格は49,000円(128GB版)。
弊ブログでは初めてのVR機器紹介です。VRエアプです。
購入のきっかけ
- そろそろ𝑴𝒆𝒕𝒂𝒗𝒆𝒓𝒔𝒆したかった
- ぶいちゃでいちゃいちゃしてみたい
- VRゲームで遊びたい
- 外の様子がわかるカラーパススルーの体験が良かった
- マイナポイントや還元で実質3万程度で購入できた
Quest2とも迷いましたが、ハード全体の良さと安さからPICO 4にしました。
箱の中身を見ていく
開封
これは外箱。かなり厳重でした。
まぶしい!
まぶしかった帯を外してようやく中身を開けることができました。
本体とコントローラーがすっぽり入ってた。
付属品どこ?上蓋の裏に隠れてた。
お弁当
付属品
本体&コントローラーのほか、ストラップ、眼鏡用のスペーサー、遮光用のノーズパッド、20W対応の充電器、短めのC to Cケーブル。
必要なものがほとんど入ってるので、すぐに始められます!
念のため、長めのUSB 3.0ケーブルは別途買っておきました。
外観とデザイン
本体
白とグレーを基調として清潔感があります。
パススルー用のカメラが真ん中にあります。
正面のフィルムはあえて剥がしてません!剥がすと光沢感のある黒い面で汚れやすいはずなので。
下はマイクが2つ。
左側にUSB-C端子があって、イヤホンジャックはありませんでした。
右側に電源ボタン&ランプ。
スピーカーは左右に内蔵されてて、割と迫力があっていい。
音量ボタンはバンド部分の上。
ヘッドクッションはおでこで支える感じ。幅広な眼鏡だと入らないかもしれません。
大きめのパンケーキレンズが使われています。レンズ間の距離はモーター駆動でVR内から調整できます。(手動でも可)
ヘッドストラップは取り外しもできます。バンド部分は着脱不可です。
後頭部のクッション。
ダイヤルで締め付けします。バッテリーはこちら側に内蔵されています。
パンケーキレンズの採用とバッテリーが後ろにあることで、前方が薄くなってます。
ストラップの真ん中あたりを持ちあげるとほぼ水平になりました。少し前寄りではある。
数々の工夫によって装着感は良く、疲れにくかったです。よく考えられてるなと思います。
ただ、長時間つけてるとおでこが締め付けられる感は出てきます。
モバイルバッテリーを無理やり巻き付けたらもっとバランスよくなった!
コントローラー
リングの曲線が美しい。ボタンにそれぞれタッチセンサーが付いていて、VRCでも使えました。
トリガー部分。
電池はカートリッジっぽくなってて交換しやすいです。単3が2本。
ストラップは溝に無理やり括ります。純正のストラップは細くてストッパーが動かしづらいので微妙です。外します。
握りやすいと思います。置いた状態からも掴みやすい。親指の置き場には困るかもしれないですね。
ジョイスティックのバネの音とトリガーの擦れる音がする以外は使いやすくて良いと思います。
装着してつかってみよう
これがVRってやつかー!映るものに奥行きがあって目の前にあるように感じます。
立ち上げるとホーム画面の空間が現れます。
ホーム環境3つしかなかったけど最近増えました。やったね!
見え方
レンズ内を直撮りした画像。普通にきれいに見えてる。
暗い状況で明るいものを見ると、レンズの反射が気になる。
本体右側を2回たたくと外がカラーで見れます。文字は読めないけどとても便利。
初期でONになってないので設定必須ですよ。
UIとか
Dockの1番右にクイック設定。録画やスクリーンキャストなどもできる。
ストアは思ったより充実してた。
どれだけVRで運動したか確認できる。
実は中身AndroidなのでAPKでAndroidアプリが入ります。
あそんでみよう
スタンドアロン
PCと繋がずに単体で使ってみるよ。
ストアには無料有料さまざまなゲームやアプリが販売されている。
ブラウザでネットに落ちてるVRゲームしたりネットサーフィンしたり、
大量のVR動画が見れる!
PICO VIDEO - 無料
世界中をストリートビューで冒険できるぞ!旅してる感じですげー!!
Wander - ¥990
ハンドルとかギアを握って操作するの難しいけど運転してる気分になれて楽しい。
V-Speedway - 無料
VR版近未来FPS 撃ち合いが気持ちいい。視点移動がだいぶ激しいので酔う…
Hyper Dash INT - 無料
VRで都市開発、街を歩ける。意外に酔った。これ、PC版で良くない?(本末転倒)
Cities VR - ¥2,990
PCVR目的で買ったけどスタンドアロン状態でもかなり楽しめました!
ホーム画面の居心地も結構良いので隙あらば仮想空間にinしがち。マルチウィンドウに対応してほしい…
ごろ寝VR最高で寝れそう(寝れない)
PCVR
PCに接続してPCのVRゲームをしてみるよ。
現在大きく2通りの方法が存在します。StreamingAssistant(以下、SA)とVirtualDesktop(以下、VD)です。
SAはPICO公式の接続方法で、無料で使えて有線無線問わないのがポイント。接続するとSteamVRが即起動。公式の方法なのに有線接続でも画質は悪く動作が重め、無線接続(5Ghz帯ルーター使用)では遅延がひどくてもはや使い物になりませんでした。改善求む…!フレームレートが安定しないので酔いやすい。
追記:最適化が進んだのかわからんけど、遅延も画質もこの後紹介のVDと遜色ないくらいになってました!
そこで登場するのがVDです。ストアで2,000円するので少し躊躇ってしまう気持ちがあるけど、それ以上の価値があります!(現在も)
バーチャル環境にPCのデスクトップを映すのが目的のアプリなんですが、
SteamVRなどPCVRゲームもそのまま遊べます。
無線オンリーなのに、画質がくっきりして素直に感動しました。遅延が少なくなめらかに動くし圧倒的に快適。
光のグラデーションや空の星々がはっきり見える。
フレームレートが安定していて酔いにくかった。長い時間ヨーロッパでトラック配送できるようになったよ。
現時点では、おためしでたまにPCVRするならSAでも良いと思いますが、がっつりPCVRしたくなったらVDを買ってSAは捨てることに結局なります。
VDの利点は、VRモードから高画質なデスクトップにすぐアクセスできるとこです。
ぶいちゃもできたぞ
まとめ
✅いいところ
✅安くてお手軽なのに本格VR体験
✅重量バランスが良く、疲れにくい装着感
✅パンケーキレンズの広くてクリアな視界
✅カラーパススルーが便利すぎる
✅スタンドアロンでもPCVR(VDは必須)でも楽しめる
💔気になったところ
💔イヤホンジャックなし
💔バッテリー含む後部ストラップは着脱不可
💔長時間はおでこが締め付けられる
💔明るいものを見たときのレンズ反射
💔Streaming Assistantの出来の悪さ
感想:
他のレビューでもよく言われることだけどハード面では最近のトレンドを抑えた充実な内容ですが、ソフト面で成熟し切っていないなというのが正直な感想です。
それでも、初心者に最適なVRゴーグルというのは間違いがなくPICO 4でVRを始めた僕が保証します。スタンドアロンでもPCVRでも十分遊ぶことができてとても満足です。
価格帯的にQuest 2と一騎討ちだけど、ソフト面の安寧を求めるならそっちを選ぶべき。Quest 3の登場を待つのもいいかも。
PICO 4のハードはQuest 2よりも先進的なので将来性はあります。ソフト面はアプデや更新でどうにでもなりますし。
そんな感じで今VR買うならPICO 4を選ぶのはおすすめです。